発毛すれば・毛が生えれば
発毛して・毛が生えて増えるのは、円形脱毛症やびまん性脱毛症等の本当の意味での脱毛症に限ります。
薄毛と脱毛症は違うのを以下のページでご確認下さい。
でもね、誰でもそうですが、薄い部分を見れば「ここに発毛すれば」「ここに毛が生えてきたら」薄毛は治るのにと思えてしまうものです。
そう思えてしまう人が多いから、「発毛」とか「生える」と言う言葉を使った広告が多いだけです。
薄毛の人が望む効果を訴えるのが広告ですから。
発毛して・生えて増える前提条件
毛が発毛して・生えて増えるのには前提条件があります。
その前提条件が崩れているのが薄毛の人なんですから、発毛して・生えて増えることはないのです。
その前提条件とは、「その頭皮に太くて成長する毛が生える力(生え替わる力)があること」です。
薄毛の人の頭皮には、以下の図の「3」「4」「5」レベルの毛しか生える力がないのです。
進行度が浅い人の場合は「2」レベルの毛を生やす力がありますが、「1」のレベルの毛を生やす力はないのです。

「育毛剤の力で「1」に戻すのだ」、と言う方がいたら人の体のことを知らなさ過ぎです。
過労で寝込んでいる人に栄養ドリンクを飲ませて健康を取り戻そうとするものだからです。
頭皮に「力がない=健康でない」なので、頭皮が健康になる方法で力を取り戻して「1」の毛が生える(生え替わる)頭皮に回復するのが先決なんですね。
発毛させる・生やせるで毛が成長しなくなる
薄毛の本当の初期の時=太さと成長期は問題ないけど、毛母細胞の細胞分裂が穏やかになり始めで、毛の中身が粗造化し始めて毛に腰がなくなってきた時なら、育毛剤の効果は効くことが往々にしてあります。
人の体に例えれば、過労ではなくちょっと疲れただけなので栄養ドリンクを飲めば元にように元気なる時のようなものです。
頭皮がそんな初期の状態なら、育毛剤の効果が効き腰が無くなっていた毛に腰が戻るのです。
効果があると言われる育毛剤の効果に頼っていると、栄養ドリンクに慣れがあるように、育毛剤の効果にも皮膚が慣れるようになります。
その上、育毛剤の効果とは皮膚に作用や刺激を与えるものでもあるので、その作用と刺激で頭皮が弱ってくるのです。
頭皮が弱ってくると、同じ育毛剤では効かくなってくるだけでなく、生え替わってくる毛の中身が粗造化するようになり成長もしなくなってくるのです。
育毛剤の効果に頼って失敗した事例
以下は育毛相談室にご相談にいらっしゃった方の実例です。
- 薄くなってきたので、発毛効果があると言われる国産のミノキシジル系の育毛剤を使用
- 2本程度使うと透けている部分が濃くなったので使用を中止
- 2年くらいしたら再度透けてきたので、以前と同じミノキシジル系の育毛剤を使用
- 今回も2本定程度使用すると簡単に濃くなったので使用を中止
- 1年程度したら再度透けてきたので、以前と同じミノキシジル系の育毛剤を使用
- 今度は2本使用しても3本・・4本と使用しても、全く効果がなく薄くなるスピードが上がるだけになってしまう
- ミノキシジルが駄目ならフィナステリドを飲むも体調が悪くなるだけで髪の毛には何の効果もない
この事例の方は、焦らずに淡々と頭皮を健康にするケアに取り組まれて、毛が少し戻ってきたと喜んでいらっしゃいます。
薄毛の人の髪の毛が増えるのは、「発毛する・生える」ではないってことですね。
- 薄毛の人の髪の毛が増えるのは、生え替わってくる毛が成長するようになる効果
- 脱毛症(円形脱毛症・びまん性脱毛症)が治るのは、発毛する効果
薄毛を治すのに「発毛させる・生やす」効果を求めると、髪の毛を無くすことになりかねない。